ベジタリアンについて、動物について、など私の思ったことを書いています。
□頂いたメールの紹介・No.18 ('06/4/3)


私はRayさんのHPを拝見したのがきっかけで肉を食べない生活に
切り替えることができました。

私は動物が人間の手で殺される事が無くなる事を望んでいます。
はじめは保健所に収容された期限付きの命を救うことに精一杯でした。
でも、ふと気付きがあったのです。
食肉は殺されてもいいのか?と。

ベジタリアン、菜食、検索をかけては沢山のHPにお邪魔しました。
それでも、今まで当たり前に肉を食らっていた自分を責めずには居られず、
生きている事が恥ずかしいとも思いました。

そして今は、肉を食べない自分は救われようとしているのではないかと、
もっと恥ずかしい気持ちになる事もあります。

自分だけが動物からの恨みから逃れられれば良いと思っての今なのか?と責めます。
そして、肉を食べなくなったくらいでは救われない動物が沢山居る事にがっくりきます。
涙が出ます。

肉を食べる事をじっくり考えた結果、私は食べないと結論を出しましたが、
そこから枝分かれ、多くのことを知り、傷つき、反省し、落ち込みました。

できることをせめて。。。の気持ち。
結果の出せない事の多さへの焦りの気持ち。。。
もっと早くに気付きがこなくてはならなかったのでは?
私は毎日自分を責めてしまいます。
Rayさんはそのような事ありませんでしたか?
私は出口の無い迷路に入ってしまったかのように、ずっと、彷徨っています。
どうしたら殺された殺してしまった命にお詫びができるのか、ずっと考えてしまうのです。

しばらくはこうして悩みながらも今を続けるしかないのですかね。
すみません、はじめましてのメールでこのように暗い文を。
Rayさんのレシピで楽しく不安無く、お野菜生活をさせてもらっている嬉しさと
今までの自分の食生活とのギャップに
精神が付いて来れなくて、ただそれだけなのです。
ですが、ステキなレシピ本当に感謝しています。
これからも、更新楽しみにしています♪ 



********そして以下が私の返信です。


はじめまして。
メールありがとうございます。

様々な動物の現状を知って、大きなショックを受けたり、
どうする事も出来ないもどかしさを感じたり・・・
そのお気持ちは本当によく分かります。

> 今まで当たり前に肉を食らっていた自分を責めずには居られず、
> 生きている事が恥ずかしいとも思いました。
> そして今は肉を食べない自分は救われようとしているのではないかと
> もっと恥ずかしい気持ちになる事もあります。
> 自分だけが動物からの恨みから逃れられれば良いと思っての今なのか?と責めます。

私は動物の現状を知った時、次の日からもう肉を食べる気がしなくなりました。
前の日までは、お肉は大好きでした。
ハンバーグ・ステーキ・焼き肉、何でも美味しく食べていました。
食べている間は、牛・豚・鶏といった動物の顔なんて頭に浮かびもしませんでした。
お腹が一杯だから、美味しくないから、ダイエット中だから、なんて理由で、
何にも考えず残す・・つまり捨てた事だってたくさんありました。

私は今は肉を食べないけれど(でも避けられない時は美味しく頂く事にしています)、
それによって自分が救われる、自分だけ動物に優しい(?)なんて思ってもいません。
子供の頃から肉をたくさん食べてきて、今の私のこの体は、
たくさんの肉(もちろん魚や野菜他色々ありますが)によって作られてきたのだ、
と実感しています。
粗末に扱ってしまった肉については、何も知らなかった自分を悲しく思います。
そしてその悲しい気持ちや、ひどい事をしていたな・・という後悔の思いは、
私にとってはずっと持ち続けていくものです。
私はベジタリアンだからといって、動物の犠牲とは一切関係ないとは思っていません。
それは人間として自分もやってきた事・そして今も何らかの形でやっている事であると、
確信しています。

> 結果の出せない事の多さへの焦りの気持ち。。。
> もっと早くに気付きがこなくてはならなかったのでは?
> 私は毎日自分を責めてしまいます。
> どうしたら殺された殺してしまった命にお詫びができるのか、
> ずっと考えてしまうのです。

結果が出せない!焦りの気持ち!これはとってもよく分かります。
大量生産のこの時代、商品である動物にもこれが強いられています。
大量生産による売れ残り、大量故の大量破棄。
テレビなどで目にする、電化製品や車やその他色々なゴミの山はすごいものですが、
実際、物だけではなく、目には見えなくても、動物のゴミの山も私達人間は
毎日毎日作り出してしまっています。

「私達は物を粗末にしています」 というナレーションで流れるゴミの映像。
「私達は動物も粗末にしています」 というナレーションと共に、牛や豚や鶏、
そして犬や猫、その他たくさんの動物のゴミの山が映されたとしたら、
私達は何か考えさせられるのでしょう。
でも、動物の現状は表には出ないですよね。。
そりゃそうですよね。動物の死体なんて見たら誰もがかわいそうだと思うし、
そんな可哀相という感情が広がってしまったら、ビジネス的にダメージを受ける訳ですから、
動物の残酷な映像やニュースはあまり流れない・・・・。

でも私は、このインターネットという素晴らしい手段によって、
少しづつでも、かなりゆっくりだとしても、確実に動物の現状は知られてゆく、
と信じています。
毎日毎日動物が大量に死んでゆく。これを考えると、今すぐにでも何かしないと、
また明日大量の動物が死んでいくのだ・・と焦ってしまうのですが、
やはりすぐに何か変えられる様な、簡単な問題じゃないですよね。
このもどかしさやつらさは、本当に私も時々死にたくなるほど参ってしまうのですが、
もう受け入れて、苦しむしかないと思ってます。

私の大好きな作家・森達也さんの、あるインタビューでの言葉が心に残っています。
はっきり記憶していないので、大体の内容ですが・・・

世の中には様々な問題があって、例えその問題について知ったとしても、
何も出来ない事がある。何も出来ないととても苦しくつらい。
でも、自分はそれでもたくさんの問題について詳しく知っておきたい。
知れば苦しむけれど、何も知らずに幸せに生きていくよりも、
苦しむことになったとしても、知っていることの方が、自分は幸せだと感じる・・・

こんな様な内容です。
私はすごく納得したんです。

初めて動物実験について知った時、私は1ヶ月ほど苦しみました。
「知らなければよかった」「気付かなければよかった」
何も知らない周りの人を幸せだと思いました。
でも今は違います。
動物実験をきっかけに、畜産・毛皮・ペット・殺処分・・・様々な動物の現状を知り、
ますます苦しんだけれど、現状を知る事が出来て本当に良かったと思っています。
知らなければ苦しまないかも知れない。
でも、知らずに生きていくのなんて絶対にやだ・・・
本当に知る事が出来て良かった、と心から思っているのです。

何かを知って、それについて解決策を考えて、それを実行して、そして解決する。
これに越した事はありませんよね・・・・
でも世の中の多くの問題は、そんなに簡単な事ではないですよね。
動物の問題も、非常に難しい問題だと思います。
でも、せめて自分に出来る事は、HPを作る事だと私は思いました。
だからといって、これで満足しているわけではありません。
安心とか満足とかそんなもの得られる事はないだろう、と実は思っています。
でもそれでも自分の中で、やりたいと思う事をやろう、と思っています。

・・・何だか長文になってしまいましたね!!
菜食になったからといって、完全に心がすっきりするとか幸せになるとか、
人にもよるでしょうが、私の中ではそんな事はないです。
動物の問題もそう簡単に解決する事ではないし、
ずっと心の中のもやもやや、苦しみはついてまわるものだと思います。
そう思うと、仕方ないと割り切れると思います!・・なんて単純すぎますかね??
でもいつも落ち込んでいては毎日生活していられないので、
楽しく料理をする!というのは、よい気分転換にもなると思います。
実際、植物素材だけで料理をするのって、本当にすがすがしいんですよね。

あと、つらい時には誰かに話を聞いてもらうといいのでしょうが、
なかなかこういう話を打ち明けられる人は、周りにはいないと思います。
私はHPの日記などで、そんな自分の思いをよくぶちまけているのですが、
これはかなり良い事だと思っています・・・
発散・・という言い方はいいかどうか分かりませんが、そういう場所って必要ですよね!
もしつらい事とか、やりきれない事があったら、気軽にメール下さい!
私も同じような思いを持っていますので、よいアドバイスは出来ないかも知れませんが、
その気持ち分かります!!とお返事できると思います!

今回頂いたメール、HP上に掲載させて頂けないでしょうか。
この様な悩みを持っている方はたくさんいると思います。
匿名にしますので、ぜひぜひ皆さんにも読んで頂きたいと思います。
ご検討下さい!それでは、また気軽にメールして下さいね!