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今や絶滅危機動物となってしまった、ゴリラとオランウータン。 |
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「ヨーロッパ人は自国にいて、アフリカの自然や大型類人猿が消えることを 悲しいと言いますが、それは偽善だと思います。 彼らは自分の生活をこの自然破壊と結びつけようとしない。 自分たちの家具は、アフリカの森林伐採で得られた木材だなどと、夢にも考えたことはないでしょう。」 ゴリラやチンパンジーを食さないヨーロッパ人、そして私達日本人にとっても、 この様な動物を食べると言うことには、多少なりとも抵抗を感じるかも知れません。 しかし明白なのは、この様な類人猿の数が激減した最大の原因は、 大規模な伐採により、彼らの生息地である森が失われたことなのです。 |
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● サル肉を食べてきた人々 |
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| ● 食すべきではない・保護すべき霊長類 人間に遺伝子が近く、DNAの99%が人間と同じとされる大型類人猿。 そんな私達人間に一番近い動物である彼らは、食肉にすべきではない 貴重な動物だと、欧米の人々は考えます。 実際にチンパンジーを見れば、チンパンジーがいかに人間に近いかを知り、 人々は衝撃を受ける・・チンパンジーを食べるというのはもはや倫理的問題であり、 また、現在絶滅の危機に立たされているチンパンジーの状況を多くの欧米人が 認識していると、専門家は言います。 この様な動物を食してきたという文化についても、文化は変わるものであり、 このアフリカにおけるサル肉文化も変わるべきだと、専門家は主張しています。 かつて行われていた人身売買・人間の奴隷制。そして食肉文化。 しかしこれらは残酷な行為であると今では認識されています。 類人猿は感情を持ち、人間にこれほど近いのだということが分かった今、 彼らを食べるという文化はなくなるべきだと主張しています。 ● 野生動物保護施設 現在欧米は、類人猿の保護に向かって動き出しています。 アメリカでは法律制定への動き、そして欧州議会にも署名や法律制定嘆願書が 届けられています。 そして現地では、保護施設が運営されています。 主に、狩りの際に生き残った・また怪我を負った霊長類が保護されています。 親を目の前で殺された動物達。 ゴリラは親が殺されたことを20年経っても忘れないのだそうです。 この施設の仕事として、現地の人々に霊長類の貴重さを伝える、 ということがあります。 現状を人々に認識してもらわなければ、類人猿は30年ほどで絶滅するだろう、 と施設で働く人は懸念しています。 ● 現地の人々とのギャップ 保護施設では、24時間態勢でゴリラの子供が保護されています。 ミルクが与えられ、紙おむつが当てられています。 24時間態勢での世話というのは大変なことであり、 この仕事は現地の住民に託されることもあります。 その場合、週に1万円が支払われます・・これは現地の人にとっては大金です。 ですから、もちろん人々はこの仕事を受けるわけですが・・ 彼らは矛盾を感じています。 紙おむつを当てたゴリラ。 現地の子ども達は紙おむつなんて当てていないのです。 そのゴリラの姿はヨーロッパ的であるといいます。 「なぜ白人は私達に彼らの生活を強要するのか分からない。」 双方の考え方に大きなギャップが生じているのです。 |
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| ● サルは単なる動物 「サルが人間に近いなんてとんでもない。 サルは人間とは違う、単なる動物に過ぎない。」 レストランでサル肉を調理する人・それを食べる人、 どちらにも罪の意識などありません。 彼らは先祖代々の習慣に従い、サル肉を調理し、食べているのです。 どの国でもそれぞれの食習慣を持っています。 裕福な国から指導されたからといって、この食習慣は変えられないと、 彼らは言います。 サル肉は牛肉より良質で柔らかく、特にお年寄りに好まれるのだそうです。 子ども達もサル肉を食べ続けていくだろう、と彼らは言います。 ● サルが減っているのは森林伐採のせい レストランでサルを調理する女性は言います。 今日1頭殺したとしても、サルは1日数十頭生まれるのだ。 だから問題はない。 サル料理を食べている男性の言葉。 「サルが絶滅寸前なら、市場には出回らないはず。 今サルの数が減っている一番の原因は、木材会社が森林を伐採し、 サルの住処を奪っているからだ。」 貴重とされる類人猿の肉。 現地の人々もいつでも食べれるものではありません。 先祖代々食べてきたこれらの肉ですが、乱獲によるものではないのでしょう。 しかし森林伐採は規模が違いすぎます。 サルの数が急激に減る、というのは彼らの住処を奪ったことの結果なのでは ないでしょうか? |
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| ● ハンターを辞めた男性 1990年代後半、ゴリラに絶滅の危機が迫り、ゴリラの密猟を辞めた男性。 霊長類学者とゴリラ狩りを止める契約をし、今は保護活動をしています。 村民達に、ゴリラ狩りを止める様説得してまわります。 しかし村民達にとって、ゴリラの肉は数少ない収入源なのです。 そこで考え出されたのが、観光客向けのプロジェクト。 ゴリラを人に馴らせば、観光客が訪れる様になる・・ 観光客が来れば村も発展し、将来的展望もある・・ そしてなにより、ゴリラ狩りを止める良い方法になる。 このプロジェクトに向かって、村民達と共に動き出しました。 村民の中には、元ハンター達もいます。 彼らはゴリラをよく知っているので、ゴリラの住処をとらえやすいのです。 ● ゴリラと生きてきた人々 しかし、今まで狩りの対象であったゴリラと、突然仲良くなると言うのも、 なかなか難しいことです。 プロジェクトに向けて活動が始まった矢先、ある村民の作物がゴリラによって 荒らされました。 この村民は言います。 「ゴリラと仲良くなるなら、作物を食べるなと言ってくれ。 食料を全部荒らされた。私達は一体何を食べればいいんだ。」 村民達は、白人への怒りを露わにします。 「私達は、この森でゴリラと一緒に生きてきたのだ。 私達が彼ら・彼らの食料を食べることもあれば、 彼らが私達の食料を食べることもある。 こうして私達の生活は成り立ってきたのだ。 欧米人は、自然への憧れからゴリラを好む。 テレビで映像を見て、この素晴らしい動物を守らねばと言う。 でも実際、ゴリラと共に暮らすということについて何も分かっていない。 私達にゴリラを守れというなら、代わりの食料をくれ。 ゴリラを守ると言うことは、周辺住民の生活も配慮しなければいけない、 ということだ。」 ● 元ハンターの苦悩 外国の援助金が底をついた矢先、彼とその仲間達は、アフリカでは初めて と言われる、野生ゴリラの生活の様子の撮影に成功しました。 これでまた援助が出され、暫くは生活して行けそうとのこと。 しかし、いつ援助金が尽きるかも知れず、厳しい現状だと言います。 観光客もなかなか来ません。 現在は保護する側にまわった元ハンター。 密猟を再びやる気はないと言いますが、それでもゴリラへの見方は変わらない・・ 長年、森に住む動物を殺して食べてきた、ここでの暮らし。 やはり肉は肉。保護する側にいても、ゴリラを人間の親戚とは思えない。 また、欧米側の姿勢にも疑問を感じています。 ここではここなりの昔からの生活があった・・それを突然止めろと言う。 では何を食べるのか?止めろ、だけではなく、そして動物のことだけではなく、 ここで動物と暮らしてきた人々のことも考えて欲しい・・と。 |
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| アフリカ側と欧米側での様々な面でのギャップ。 様々な見方があるでしょう。 しかし私の個人的意見としては、欧米側の行動に疑問を感じてしまいます。 人間に近いチンパンジーやゴリラ。 私達日本人も含め、欧米諸国でもこの様な動物を食べる習慣がなかった。 韓国で犬や猫を食べる習慣があるといえば、欧米国がそれに対して反発する。 そして、アフリカでチンパンジーやゴリラを食べると聞けば、それに対して反発する。 彼らが食べる牛や豚や鶏のように、生産が容易な動物なら、大量に作って殺して捨てていいのか? 自分たちが家族と認めている犬や猫なら守るべき。 絶滅危機なら守るべき。 それはそれで分かりますが、しかし、今回のこのアフリカの問題については訳が違います。 問題は、チンパンジーやゴリラが絶滅の危機にあるのは、欧米諸国の森林伐採が一番の原因ということです。 最近になって、特に先進国が原因となることが多いですが、 「動物を散々自分たちの利益のために・欲のために捕らえまくり、殺しまくり、使いまくり、 そしてそれ故、当然ながら数が減り、さて絶滅の危機だと知った途端、 突然立派な施設で、手厚く手厚く保護をする。」 こんな事ばかりな気がします。 人間の手で手厚く保護して、繁殖を促して、その子供が生まれることに大きな期待を寄せるよりも、 動物が自然の状態で、絶滅の危機にもならず、自然なペースで死んだり子供が生まれたりする、 これが一番動物にとって、幸せというか、自然なことだと思います。 先祖代々、ゴリラやチンパンジーと暮らしてきた中央アフリカの人々。 どちらも簡単に見つかるものでも捕まるものでもない。 昔から貴重な食料として、大事に食べてきたのでしょう。 そこに大量生産も大量消費もなく、それらの動物を食すことによって、 森の動物の数が激減することもなかったでしょう。 時には動物が人間の畑や作物を荒らすこともあったりして、 お互い自然のバランスをとりながら共存してきたのでしょう。 そのバランスを崩したのは誰か? 言うまでもなく、無秩序に、そして急激な速さで森林を伐採し続けている欧米諸国、 そして木の消費量が非常に多いとされる、この日本などの先進諸国ではないでしょうか。 木材を運ぶために作られた、森の奥深くまで長く長く続く道。 以前は人の立ち入ることの出来なかった、いわば動物達だけの神聖な場所に人々が入ってきて、 彼らの住処・命の恵をもたらす木々を伐採しまくる。 そして、彼らを肉用に捕獲するハンター達までも容易に入って来れる様になってしまった。 これだけ自然を・動物を・そして現地の人々の暮らしを無視した、無秩序な伐採をしていれば、 ゴリラやチンパンジーの数が、その伐採の速さに比例して激減するのも当然なことでしょう。 さて当然ながら激減してしまったゴリラやチンパンジー。 国際規則に則って、ワシントン条約でゴリラやチンパンジーの捕獲が禁止される。 「もうこれらの動物を捕ることは違法ですよ」 「ゴリラやチンパンジーを食べちゃだめですよ。彼らは守るべき動物なのですよ。」 「彼らは人間に近いんですよ。」 アフリカの人々に告げられる。 アフリカのとある村の女性が、白人への憤りを表現していたのも大きく頷けます。 牛に豚に鶏に卵に、それらを大量生産して、食べ物が余りに余っている先進国にしたら、 ゴリラやチンパンジーは、人間に近い可愛い動物なんだから食べちゃだめ! なんて言える余裕がある。 でも、彼ら動物が生息するアフリカでは、その地域なりのルールがあったのだ。 それが突然批判される。 小さな村に、巨大な木材が積み上げられた大きなトラックが、爆音と共に通り過ぎる。 以下番組での言葉より 「裕福な国の人々には、遺伝的に最も人間に近い彼らを気に掛ける余裕があります。 しかしアフリカの現実を知りません。 貧しい人々の優先順位は裕福な国とは違います。 それを認識しないことには何をやっても解決にはなりません。 手遅れになってしまうかも知れません。」 「類人猿を心配する国々と中央アフリカでは、文化が全く異なる。 サル肉を食べるのを止めろと言うだけではムリだ。」 「外国の消費者にも責任がある。 なんの疑問もなく木材を買う。 それがヨーロッパの企業による森林破壊を招いている。 企業に変化を求めるのではなく、そんな活動を止めさせる圧力を掛けることが大事。 自然破壊による木材は買いたくないと声を挙げるべき。それがあなたのすべき事。」 現在、EUの援助を受けたエコガードたちが、国立公園周辺を監視して周り、 商売目的のハンターに検問を行っています。 しかしこのエコガードは35人だけであり、全体を監視するには2000人は必要とされています。 エコガードの活動は貴重でしょう。 しかし一番すべき事は、無秩序な森林伐採を止め、トラック用に森の奥まで作った道を閉鎖し、 動物が暮らせる生息地である森を、そっとしておくことだと思います。 現在、ゴリラ・チンパンジーそれぞれ10万頭以上が生息していますが、 年間、それぞれ3000頭・4500頭が殺されています。 このペースが続くならば、どちらも数十年で絶滅してしまうと言われています。 手遅れになってしまうかも知れません。 |
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