人に害を及ぼすとされる動物は“害獣”と呼ばれ、
多くの地域で駆除の対象となっています。
畑などを荒らされ、深刻な被害を受ける農家の方、
また、猿などは民家に侵入することもありますし、
怪我を負うなどの被害も報告されています。
こうなれば動物を駆除せざるを得ないでしょう。
しかし原因を突き詰めれば、このような害獣を
生み出したのは私たち人間であるとも言えます。
森林伐採、土地の開発によって住処を失う、
また、餌付けに慣れてしまって人を襲う動物など。
駆除される動物はかわいそうだ、
しかし農作物や人への被害を野放しにもできない・・
私たち人間はどのように野生動物と向き合っていく
べきなのか・・これは大きな課題だと思います。
<CONTENTS>
* 失われる住処

* 餌付けの危険性

* 交通事故

* 野生動物との共存について
「かつて、お互いに距離を保ち、うまく折り合いをつけて暮らしていた日本人と野生動物。
しかし、いつの頃からかそのバランスが崩れ、“お互い”に「迷惑」な存在となってしまった。
野生動物たちは人間による森林破壊などですみかを奪われ、エサを求めて人里や街なかに出没した。
野生動物による農林業被害で、深刻な悩みを抱えている人がいる。
また、ある動物はトラブルの元になると排除し、ある動物には「かわいい」から「ふれあいたい」といって
必要以上に接近する。けれど、私たちは身近にいる動物のことについてあまり知らない。
何を食べ、どこで寝て、いつ活動するのか、今、どんな状況におかれているのか・・・。
知らないままに、人間本意に接していては、より良い関係を築くことはできない。」

季刊誌リラティオVol.6 より