以下、 朝日新聞 の記事です。
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行き場のない捨て犬や野良犬を引き取る秋田市浜田の県動物管理センターで、
技能主任の保坂繁さん(57)秋田市飯島道東1丁目が、引き取った犬をしつけしなおし、
新しい飼い主に譲り渡す仕事を始めて10年になる。
「ワンちゃんはおれの影、おれの人生だ」と言い切るほど、根っからの犬好きだ。
物心ついたときから身近に犬がいた。魚屋だった父は、冬になると犬にソリを引かせて行商に出かけた。
兄は秋田犬のブリーダー。保坂さんも保健所に就職後、秋田犬を飼い始めた。
多いときは同時に10匹。朝4時半に起きて一緒に運動した。
だが、保健所での仕事は犬の「処分」だった。「夜中にほえて迷惑だ」「かみつかれそうで怖い」。
苦情のあった野犬を引き取り、注射で薬殺し、焼却する。
「たまらない。切ない思いでね。いくらやっても割り切れないよ」
転機は94年に訪れた。保健所が希望者を対象に子犬の譲渡を始めた。
「ほえたり、かみついたりという問題が治れば、成犬でも飼いたいという人が現れるはず」。
そう考え、引き取った犬の一部をしつけるようになった。しつけた犬を「パートナー」として連れ歩き、
県内各地で「犬のしつけ教室」も開く。
県動物管理センターは97年に保健所から独立。毎朝、事務所の裏にある慰霊碑に手を合わせる
のが保坂さんの日課だ。センターは昨年1年間に1143匹を「処分」。
一方で、新しい飼い主に引き取られたのは30匹余りにすぎない。
「問題なのはワンちゃんではなく飼い主。見放されるワンちゃんが1匹も出ませんように」。
そう願い、「しつけ教室」を続ける。
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以上、記事でした。
大変心を打たれます。
この方のように、動物愛護センターや保健所で犬・猫の処分にかかわる仕事をされ、
やりきれない思いを語っていた方の話を読んだことがあります。
もし自分が・・と想像しただけでどれだけつらいことだろうと思います。
かわいい犬や猫を、この手で殺さなければいけないのですから・・。
そんな状況を改善しようと、しつけ教室を開かれたことは本当に素晴らしいことだと思います。
処分されてゆく犬たちを身近に見ながら、一方で飼い主が見つかるように努力されている・・
この日本の犬猫殺処分問題は、私たち一人一人が考えるべき問題だと思います。
考えるだけでもつらい現状ですが、そんな現状を目の当たりにしながら努力されている方々、
本当に頭が下がる思いです。
東京都動物愛護相談センターのHPには、収容されている犬・猫の情報が詳しく掲載されています。
収容日別・収容場所別・管理支所別・動物別で検索できるようになっており、
1匹づつ、種類・大きさ・捕獲場所などの情報が詳しく掲載されています。
とても素晴らしい取り組みであり、ペットが逃げてしまったなどの理由で必死で飼い主を捜している
方たちにしたら、本当に便利な情報だと思います。
職員の方たちにしたら、毎日新たに収容される動物を1匹づつデータベース化すると言うことは、
とても大変なことだと思いますし、熱意を感じます。
実際、統計ページを見てみると、ここ20年ほどで犬・猫の取扱頭数は目に見えて減っています。
このような地道な取り組みが、貴重な命を救っていくのだと思いました。
ただ、この収容動物ページは見ていてショッキングでもあります。
動物の情報の中に、“収容期限”というものがあります。
つまりこれを過ぎると処分されるということになります。
このようなセンターにしても、シェルターではありませんから、無期限で動物を収容することはできません。
収容された動物には、“期限“ が付けられる・・。知っていたものの、改めて厳しい現実を実感します。
でもこのページを見ることで、このような現状を実感できるのです。
このことはとても大事なことだと思います。
ぜひHP、ご覧になってみて下さい。(収容動物情報コーナーに上記情報が掲載されています)
東京都動物愛護相談センター
昨日に引き続き、今日は茨城県での犬猫殺処分の現状です。
以下、中日新聞 からの抜粋です。
収容された犬の画像が掲載されています。ぜひご覧下さい。
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昨年度16900匹の犬猫 致死処分に
来月から引き取り有料化
「子どもが生まれすぎて、面倒を見切れない」−。飼い主から引き取りを依頼されたり、
捨てられて野生化した犬や猫などが、笠間市の県動物指導センターに集められている。
昨年度一年間に致死処分された犬猫の数は約一万六千九百匹。
県は安易な“飼育放棄”をなくそうと十月一日から、犬猫の引き取りを有料化する。
昨年度、同センターに収容された犬猫は計約一万七千五百匹。
七割以上が、飼い主からの引き取り依頼によるもの。同センターに引き取られた犬猫は翌日、
捕獲された犬猫は四日目に炭酸ガスによって致死処分される。
引き取り手数料はこれまで無料だったが、十月以降は犬、猫ともに生後九十一日未満が一匹四百円、
それ以上は二千円となる。飼い主は、同センターか県内七十カ所の引き取り所で引き渡す際に
料金を支払う。有料化は全国で十六番目。
引き取り有料化で捨て犬、捨て猫の増加が懸念されるが、県生活衛生課は
「すでに有料化した都道府県では、一時的に増加したが、その後減少している」と話す。
一九九九年十二月に改正された動物愛護管理法では、
「愛護動物を遺棄した者は、三十万円以下の罰金」と定めている。同課は有料化と並行して、
「捨て犬、捨て猫は法律違反」という意識が広がるよう啓発していくという。
本県の二〇〇二年度の犬の引き取り数は全国一位、猫は五位だった。
全国的には減少傾向で、本県でも数は減っているものの、減少率は鈍い。
同センターは「本県は可住面積が広く、犬猫を飼う人は多い。
しかし、自己責任でペットを飼う意識の低い人が多いからではないか」と指摘する。
同センターによると、引き取られた犬、猫の六割以上が子犬や子猫。
「里親が見つからない」などの理由で引き取りを依頼する人が多く、“リピーター”もいるという。
同センターの担当者は「犬は年二回、猫は年三回くらい、それぞれ一回に平均五匹ずつ子どもを産む。
その前に去勢・避妊手術を受けさせてほしい」と話す。
県は昨年、県動物愛護推進計画を策定。犬猫の引き取り数を二〇〇七年度までに八千匹未満に
減らし、将来は致死処置数をゼロとする目標を設定した。
同センターは「動物の命の重さを認識するとともに、迷子の犬が処分されないように注射済票を首輪に
付けるなど、きちんと自己責任で動物を飼ってほしい」と呼び掛けている。
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以上抜粋文でした。
このサイトに掲載されている、収容された犬の画像を見ると・・首輪をしているんですよね。
何だかそれがとても悲しく映ります。飼われていたのだ、そして飼い主に手放されたのだ、
という状況を語っているからです。
こちらでは、犬猫の収容日数は4日間となっており、他県によく見られる7日間と比べて短いですね。
犬の引き取り数が全国一ということですから、収容する犬の数が多すぎて7日間も置けないのでしょうか。
>犬猫の引き取り数を二〇〇七年度までに八千匹未満に減らし、
>将来は致死処置数をゼロとする目標を設定した。
八千匹、というと現在の約半数になるわけですから、実現すれば嬉しいことだとは思いますが・・
それでも八千匹という数もものすごい数ですよね。1日に換算しても約20匹。
将来はゼロとする目標・・これがぜひ実現される日が来ますように。このために必要なことは、
避妊の徹底、そして現在の(以前から続いてきた)ペットブームなるものが終わらなければいけないと思います。
今回の動物愛護週間にちなんで、各地で様々な催しや取り組みが行われたようです。
いくつかの市・県のニュースから、その内容や殺処分の現状を一部抜粋します。
福山市 (動物触り愛護の心)
福山市動物愛護センターが二〇〇三年度に収容した犬、猫は約三千匹。
「面倒になった」「お金がかかる」などの理由で簡単に捨てる心無い飼い主も目立つという。
佐藤隆司所長は「人間も動物も同じ命。慈しみの情で接してほしい」と呼び掛けていた。
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山口県(動物愛護フェスタに親子連れら千人)
03年度に県内の保健所や市町村からセンターに持ち込まれた犬と猫は、計9千匹弱。
ほとんどを安楽死させたという。吉川正俊所長は「飼い主は責任を持って飼ってほしい」と話していた。
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群馬県(動物愛護週間始まる)
沼田市では、「サラダパークぬまた」で、犬のしつけ教室や相談会などが開かれた。子犬譲渡会では、
県内の各保健福祉事務所が一時、引き取っていた子犬十四匹すべての里親が見つかった。
引き取り期限を迎えると処分されるだけに、関係者も「良かった」と胸をなで下ろしていた。
県動物管理センターによると、昨年度、県内で処分された犬猫は七千二百九匹(犬三千六百三十一匹、
猫三千五百七十八匹)で、犬は年々減少しているが、猫は微増傾向にある。
同センターは「猫は、外で妊娠してしまうケースが多い」と分析。
「避妊手術をするなど、ちゃんと飼うことができるかよく考えてほしい」と訴えている。
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千葉県(犬猫の不妊去勢呼びかけも )
県動物愛護センターには、捕獲した犬のほか、「飼えなくなった」などの理由で犬や猫が持ち込まれる。
県衛生指導課によると、昨年度にセンターが捕獲・収容した犬は5828匹。
持ち込まれたのは犬が4239匹、猫が1万1556匹。
飼い主や希望者に引き取られる犬猫は少なく、千葉、船橋両市を合わせた全県では昨年度、
計2万3328匹が致死処分されたという。
センターなどに持ち込まれて「処分」される犬や猫をなくそうと首都圏で活動している
「不幸な犬猫をなくすネットワーク千葉支部」は20日から、「不妊去勢キャンペーン」を始めた。
来年3月までに申し込むと、割安料金で不妊や去勢手術をしてくれる病院を紹介する。
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高知県(「子犬ウチで飼ってね」)
県中央西保健所によると、処分される犬は減少傾向にあるが、昨年度は県内で約3千匹。
「引っ越すから」「高齢で飼いづらい」などの理由で引き取りを頼むケースが多く、
迷い犬など保護する件数を上回っているという。同保健所の山崎学さんは
「人間の都合で不幸な命をつくっている。新たに生きるチャンスを人間が与えてほしい」と話していた。
今月20〜26日が動物愛護週間ということで、各地で様々な取り組みが行われています。
以下の記事では、各地での捨てられた犬・猫の殺処分の現状、里親募集活動について書かれています。
岩手日報 (ペット受難続く・6千匹が殺処分)
徳島新聞 (犬猫処分1万匹超す 昨年度県内、県施設へ持ち込み増加 )
下野新聞 (ペット飼育、責任を持って きょうから動物愛護週間)
記事によると、犬の殺処分数は減少傾向にあるものの、猫の殺処分数は増えているということです。
理由としては、犬については飼い主のモラルが向上しつつあるものの、猫は避妊が徹底されていない、
という点が指摘されています。
例えば岩手県での昨年度の数字を見ると、
−捕獲された犬・・938匹 不要犬引き取り・・1147匹
−不要猫引き取り・・3936匹
合計6021匹のうち、飼い主が見つかったのは僅か5%。
残り約95%・5735匹が処分されたということです。
猫の数が圧倒的に多いですね。そしてこの莫大な数字・・恐ろしいです。
でもこれはあくまでも岩手県の数字。このような莫大な数の犬・猫が全国で毎年殺されています。
以下、朝日新聞 からの抜粋です。
廃校を犬猫のシェルターに 動物愛護団体が環境相に要望
統廃合などで使われていない学校を、行き場のない犬や猫のシェルターとして使わせてほしいと、動物愛護団体などでつくる実行委員会が15日、環境相に要望書と、全国で集めた10万人を超す署名の一部を渡した。近く厚生労働相と文部科学相にも要望する。
環境省によると、引き取り手がなくガス室などで処分された犬は02年度、全国で約11万4000頭、猫は約26万7000匹。
シェルターでは、動物を拾った人の相談にのったり、里親探しやしつけをしたりする。学校には、動物が運動できるグラウンドや、けがをした時のリハビリに使えるプールなどがあり、保護場所に適しているという。
「動物の捨て場になりかねない」と心配する声もあるが、実行委員の一人は「隠しカメラなどをつけ、捨てる人を摘発すればいい」と話す。
この日は、賛同者で音楽家の三枝成彰さんらが訪れ「我々が動物を飼いならしたことの責任を持たねばならない」などと訴えた。
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以上抜粋文でした。
なんて素晴らしいアイディアなんだろう!!と、以前からこのような話を聞く度に思っていましたが、
実際に今回、環境相に要望されたということで、ぜひぜひ実現できるようにと願います。
アメリカやイギリスなどの国々では、捨てられた犬猫のための“シェルター”が、行政管轄のものも、
非営利団体によるものも存在しています。これらのシェルターは主に寄付金で成り立ち、
里親が見つからない犬猫は生涯飼育する、というシェルターもあるようです。
日本では、捨てられた犬猫の行き着く先はたいてい保健所であり、そこでは長くても7日間しかいられません。
飼い主が見つかる・里親が見つかる・等、わずかな確立の運の良い犬猫を除き、殆どが薬殺されます。
7日間というのは本当に短い期間です。
でも、保護する側(施設)にしたら、全ての動物を永遠に置いておくこともできないわけです。
何しろ人手も予算も限られており、毎日毎日新しい犬猫がやってくるのですから・・。
ぜひ全国でこの企画が実現し、殺処分される犬猫が減れば・・と思います。
私もその時には、僅かながらも寄付したり、ボランティアとして現地に行きたいと思います。
そして何より、多くの人がこのような現状を見ることにより、現在の日本の不幸な犬猫の実態を知ったり、
ペットショップからではなくてこのようなシェルターから、動物を譲り受けるような環境が広がれば・・と思います。
三枝成彰さんの言葉が心に響きます。
「我々が動物を飼いならしたことの責任を持たねばならない」
本当にその通りだと思います。動物に罪はない。動物を不自然に増やすのも・飼い慣らすのも・殺すのも、
私たち人間ですからね。
今日駅前を通ったら、動物愛護団体による猫の里親募集が行われていました。
10個ほどのケージが一列に並べられ、成猫は1匹づつ、子猫は数匹一緒のケージに入っていました。
人通りの多い場所で警戒しているのか、じっと目を見張ったり、少々震え気味の成猫に比べ、
まだ手のひらに乗るほどの子猫たちは、全く無防備な様子で仰向けで寝たり、じゃれ合っていました。
そんな猫たちを、多くの通行人が足を止めて見ていました。
私も子猫がとてもかわいいのでしばらく眺めていました。
思えば、つい先日見た保健所の映像でも、こんなふうにケージに可愛らしい子猫たちが数匹入れられ、
ガス室の中に送られていたのでした。もがき苦しみながら短すぎる命を終えたことでしょう。
ここに並べられた猫たちに、良い里親さんが見つかりますように・・と願いながらも、この猫たちはほんのほんの一部なのだ・・と思いました。
全国で一日に数百匹の猫が殺処分されています。
(処分・・という言葉を使うのは間違っている、と指摘されていた方がいます。”処分”とは通常、何か罪を犯した者に対して使う言葉であり、このような動物に対して使うのはおかしい、という考え方です。
私もこれに同感です。私は皮肉の意味を込めて、処分と言っています)
数百匹なんて聞くとただ数に圧倒されてしまうのですが、その一匹一匹が、可愛らしい猫なわけです。
目も開かない子猫、ずっと見ていても飽きない位可愛らしい子猫、飼われていたのに飼い主に見放された猫、野良猫として捕獲された猫。
猫を飼っている方ならなおさら、一匹の猫の命の重みを感じますよね。
そんな猫が数百匹も、しかも毎日殺されているのかと思うと、本当に怒りとか悲しみとか、そんな言葉では言い表せない気持ちです。
今回のこの里親募集、希望の人がいたら、その人の自宅まで届けると書かれていました。
このような形は今広まっていますが、とても大事なことだと思います。
里親になるふりをして、実は実験用や虐待用の目的であった・・なんて事も過去にあったわけですから、
里親募集の際には、その猫(犬・他もそうですが)への責任として、慎重になる必要があると思います。