“知られざる現代最新犬事業〜ブームに潜む闇”を見ました。
NONFIXというフジテレビの深夜番組です。
この番組では、過去に“よだかの星”という動物実験ドキュメンタリーも放送されました。
以下のアドレスにあらすじが掲載されています。
“知られざる〜現代最新犬事業”
“よだかの星”
まず映し出されるのが、最近のペット最前線。
犬用の温泉で、手ぬぐい(?)を頭にのせて入浴しているミニチュアダックス。
犬用のプールで、運動不足解消にと泳ぐ2匹のパグ。
日頃のストレス解消にと、マッサージを受ける犬たちと、隣の別室で同じく
マッサージを受けるその飼い主たち。
ペットショップでは整然と区切られたガラスケースに子犬や猫が並ぶ。
そして今やネットでも犬が購入できる時代。
スクロールしながらお気に入りのワンちゃんを探し、気に入ったらクリックで詳細、
購入の手続きを済ませれば家に犬が届けられる。
こんな最近のペット事情。この不況下でもペット産業は大盛況の2兆円市場。
様々なアイディアを巡らせば、ビジネスチャンスが溢れてくる、といった感じでしょうか。
そして次に映し出されるのが、このペットに沸く日本の“影”“隠された”部分。
ネットで犬を衝動買いする人。
「犬って泣きますか?毛が飛びますか?糞は・・」犬を人形と間違えている(?)購入者。
ネット上の写真ほど実物が良くなければ、“返品”。
ネットの画面・・それは臭いも声もない、可愛らしい画像だけの世界。
悪質ブリーダーの実態。
雌犬を休む間もなく妊娠させ、体調が悪かろうが痙攣を起こそうが、産ませ続ける。
売れ残ったブランド犬。手持ちケージに入れられっぱなし。数匹がぎゅうぎゅう詰め。
床は糞だらけ、死んだ犬さえ気付かれず、腐ったりミイラ化した犬も。
大型犬もキャリーケースに入れられっぱなし。毎日死ぬまで“生き地獄”。
肋骨が浮き出て痛々しい犬。死んだ犬が入っているであろうたくさんのゴミ袋。
大量繁殖により、身体的ハンディを持つ子犬たち・・数日で死んでしまうという。
新薬開発のための動物実験用に使われる犬もいる。
窓もない暗い檻の中で怯える犬。大きな装置を埋め込まれた猫。
スタッフが製薬会社に電話し、実験用の動物はどこから入手したのかを聞くと、
「変なこと言って問題になると困るので答えられない」
そう言って一方的に電話を切られてしまう。
そしてこの場所・・・保健所。
千葉動物愛護センターでは、1日数頭、多ければ20〜30頭の犬が連れてこられる。
通常1週間収容してから殺処分。
飼い主が託した犬ならば翌日殺処分。
躾ができないから、引っ越しするから、病気になったから、というのが主な理由だとか。
「No.〜収容所」と書かれた部屋に犬たちがいる。何だか犯罪者みたいだ。
隅で寄り添う成犬と子犬。あくびする犬。愛くるしい子犬たち。
大型犬を入れたケージ、たくさんの可愛らしい子猫を入れたケージが、
ガス室に入れられ、その扉が閉められる。その横には既に死んだ犬が横たわっている。
以前から感じていたことです。このギャップ。この矛盾。
温泉につかるミニチュアダックス、売れ残り放置された汚れたミニチュアダックス。
プールで泳ぐ犬と、身動きできないケージの中で排泄物にまみれた犬。
マッサージでくつろぐ犬と、ガス室に入れられるあの犬の、子猫たちの後ろ姿。
こんな事があっていいのか。こんな社会でいいのか。
お茶の間のゴールデンタイムでは、かわいいペットの番組・我が家のペット・
ペットフードにトイレのCM・動物と人間の感動話。
この番組の放送時間は、02:35〜03:30。
これが現実ですよね。現実。誰も見たくないガス室、動物実験、死んだ犬のゴミ袋。
以前ある掲示板で、動物の現状を訴えた時にこんな返事が来ました。
「そんな残酷な話わざわざしないでよ!私は自分のペットだけでいいの!!」
何だかこの言葉を思い出したら、余計気が抜けてしまいました。
この番組を見ながら、私は声をあげて大泣きしていたわけですが、
時間が経って落ち着いてみると、何だか気が抜けてしまうのです。
このあまりにも矛盾に満ちた現実に。
ブリーダーは免許制にし、ペットショップのショーケース販売やネット通販は止め、
保健所で死を待つ犬たちを、本当に犬と暮らしたい人たちが引き取ればいい。
こうすれば無駄な生と死がどれだけ減ることか・・
これを実現させるために大事なことは、とにかく一人一人の意識だと思います。
結局“需要”あってのことですからね。需要がある限り、この悲劇・命の無駄が
続くような気がします。